期待高まる「食デザイン」 罠を上手くすり抜けたコンセプト (3/3ページ)

2014.12.21 06:00

SPD理事長

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 ぼくはこのコースのアイデアを数か月前に聞いた瞬間、「うまいところを衝いたな」と思った。

 食の世界が、いわゆる「飲食業界」の枠には入りきれないところにきているとの認識はあった。そして、ともすると頭でっかちになりやすいサービスデザインなどが提案している内容を軽く超える力を、食デザインがもつのではないかと考えたのだ。

 それぞれの分野の線引きを超えたところに新しい創造的なコンセプトや問題の解決策がある、と言われて久しい。また、人を役目によって分割してみるのではなく、一人の人の24時間365日の姿を見極めないといけないと思われている。そこで今、あらゆる分野で、我こそが一番統合度合が高い(あるいは俯瞰的な立場である)との競争が繰り広げられている(ように見える)。

 しかし、我こそが総合の頂点に立つという言葉自身が実は嘘くさい。そのような表現から超越したところにしか、総合や俯瞰という言葉は似合わない。

 食デザインは、そういう罠を上手くすり抜けたコンセプトではないか。期待はいやがうえにも高まる。

 ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。

 安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『世界の伸びる中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)フェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih

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