記者会見を終え、報道陣にポーズをとる中国の李克強首相=15日、北京の人民大会堂(共同)【拡大】
「改革」の文字が80回
李首相は13年3月の就任直後から、安倍晋三政権の「アベノミクス」にならったという経済政策「リコノミクス(中国語で李克強経済学)」をスタートさせた。全人代が開かれた人民大会堂で約1時間半をかけて読み上げた政府活動報告には「改革」の文字が80回も登場した。新常態へのスローダウンは改革こそ欠かせないということだろう。
だが、計画経済時代の残滓(ざんし)ともいえるレトリックやスローガンの羅列と、市場経済時代をリードする改革との“矛盾”をどう乗り越えていくか。具体的な政策はまだ見えてこない。
政府活動報告は最終段落で中国共産党創設から100年となる21年と、中華人民共和国成立から100年となる49年の「2つの周年」に向け、これも判然としない中華民族の偉大な復興という「中国の夢」に向けてより大きな貢献をせよ、と締めくくった。だが、旧態依然の発想で指折り数えている場合ではない。責任ある大国として何が正鵠(せいこく)を得ているか。「本質」を追求してもらえないだろうか。(北京 河崎真澄)