「世界の金融政策史上でも重要な意味」と黒田総裁 大規模緩和2年、特派員協会で講演

2015.3.20 17:49

日本外国特派員協会で講演を行った日銀の黒田東彦総裁=20日、東京・有楽町(寺河内美奈撮影)

日本外国特派員協会で講演を行った日銀の黒田東彦総裁=20日、東京・有楽町(寺河内美奈撮影)【拡大】

 日銀の黒田東彦総裁は20日、日本外国特派員協会で講演した。大規模金融緩和について、総裁は「中長期のインフレ予想に関する各種の指標は明確に上昇している」と述べ、デフレ脱却に自信を示した。就任から丸2年となるのを機に、日銀の金融政策の意義を国内外に発信した。

 講演の中で、黒田総裁は日本が過去15年間苦しんできたデフレの特徴について、黒田総裁は「緩やかだがしつこい」と分析。緩和の意義について、「企業や家計が『物価は毎年緩やかに上昇する』ということを前提に行動するような状況を実現することが必要だった」と説明した。

 黒田総裁は「大規模緩和が成功することは、世界の金融政策の歴史においても重要な意味を持つ」と強調。平成27年度を中心とする期間での物価上昇率2%達成に、改めて自信を示した。

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