ミャンマーのヤンゴン市内で目につくのは日本車ばかり。軍政時代に日本の自動車メーカーが現地生産したバスも現役だ(宮野弘之撮影)【拡大】
自動車販売業者の一人はミャンマー・タイムズの取材に「日本車がベストであり、なかでも右ハンドルの日本車がベストだ」と述べ、日本製の中古車を高く評価する。確かにミャンマーでは「○○電気」のような日本の社名がボディーに残ったままの商用車を見かける。乗用車も日本の排出ガス規制適合車のワッペンが貼られたままだ。日本国内製造であることが分かるからだという。
登録車の9割以上
ミャンマーでは軍政時代、欧米による経済制裁が強まると、自動車の完成車はもちろん部品輸入も制限された。このため、既存の車を修理したり、わずかな輸入車を大事に使ってきたりした。なかでも日本の中古車は、20~30年前の車でも整備を怠らなければ走り続けた。そうしたことがミャンマーでの日本車人気につながった。現在、登録車数(二輪など除く)約50万台の9割以上が日本車だ。