ミャンマーのヤンゴン市内で目につくのは日本車ばかり。軍政時代に日本の自動車メーカーが現地生産したバスも現役だ(宮野弘之撮影)【拡大】
さらに、昨年秋の新自動車法をめぐる専門家会合では、ミャンマー自動車製造・販売業者協会(MAMDA)の代表が、政府の方針に対し、左ハンドルを強制するよりドライバーに左側通行をさせるようにした方がよいと提言したという。ミャンマーは1970年に当時のネ・ウィン政権が旧宗主国の英国の名残を消そうと、自動車通行を左側から右側へと変更した。
日本の自動車各社も今後、ミャンマーでの組み立てを始めると左ハンドル車を製造することになる。そのとき、本当のライバルになるのは、外国車より日本の中古車なのかもしれない。(編集委員 宮野弘之)