野田聖子氏【拡大】
日本はどうなっていくのか。多くの人たちが消滅しようとしていることが明らかになっている。鎌倉幕府、いいくにつくろう鎌倉幕府、そのときには800万人の日本人がこの日本を作ってきた。江戸幕府、1000万人ぐらいが江戸の歴史を紡いできた。明治になると、人は3330万人になった。そこからが日本の未来の話だ。明治維新から150年経ち、2010年は人口のピークだった。1億2000万人を超えてピークとなった。たった100年という短期間で、日本人が3330万人から1億20000万人まで増えた。文明開化でさまざまな人が死なないよう、栄養、軍事大国を目指すために女性たちに相当、出産を強要してきた実態がある。女性は教育を受けていませんでしたから、国のために次々と軍人をつくらないといけないということもあったのも事実だ。多くの人がいたからこそ、多くの小異が生まれた。多くの人がいたからこそ、多くの知恵が生まれてきた。
【「あんたが産めよ!」と言われた20年前】
今の日本の現状はご存じですか。少子化、人口減少、大変だと言い出した。大変だと言っているだけで、抜本的な政策が形になっていないというジレンマを20年も抱えている。日本で少子化が始まったのは40年前。そのときに気がついている人がいたが、経済が好調だったから、経済の好調と人がいることは関係がない。優秀な官僚や政治家が決めつけたんだろう。ようやくようやく小渕政権のとき、20年ぐらい前に少子化はまずいことになるぞということで、少子化担当閣僚が生まれた。担当相としていったときに、少子化を男性も考えてくださいといったら、とある立派な方が「それよりもあんたが産めよ」と。ヤジじゃなかったですよ。会議の場で言われました。