野田聖子氏【拡大】
私は多勢に無勢で、20人いる会議の場でしたが、フォローしてくれる人がいなかった。泣き寝入りするしかなかった。でも、それが多数決の怖さですね。結果として40年前から始まった少子化、人口が増えていた。よくよく調べてみると、平均寿命が延びていた。高齢者が亡くならなかった誤差が人口の伸びにつながった。
でも、どんなに頑張っても人が200歳まで生きる時代ではない。お年寄りの寿命の頂点が来た。今、問題になっているのは、生まれてくる原動力よりも亡くなる側が多くなっている。
さて、明治維新のときは3330万人、われわれの100年後、2100年には厚生労働省の資料はとても甘い。女性が生んでくれるだろうという期待値が入っているので、大体、外れてきた。期待値が入っている甘い資料でも、2100年のこの国の人口は3700万人になっちゃうよという話だ。ほとんどが「あ-、そうなの」で済ませているのが、この国の危機、メルトダウン、国民の生命、財産を守ると言いながら、守り切れていないのがあるということに早く気がつかなければならない。早く気がつかなければならないというよりも、何か手を打たなければならないというのが、日本の政治だと固く信じている。