【プラザ合意30年】当時の関係者は語る 大場智満元財務官、行天豊雄元大蔵省国際金融局長 (2/6ページ)

2015.9.22 19:18

 --結局、ドルの部分は「非ドル通貨の秩序ある上昇が望ましい」と

 「ベーカー財務長官(当時)が、大統領に持っていくとき、『弱いドル』では許可が下りないと。やはり米国大統領というのは、『強いドル、強いアメリカ』なんだな。だから、円と欧州通貨が強くなることが望ましいと変えた」

 --協調介入の話は、いつから持ち上がったのか

 「85年にベーカー氏が財務長官になってから潮目が変わったかなという印象でね。リーガン前長官はメリルリンチ出身で、自由市場があるべき姿で、介入には反対だったから」

 --それにしても、よく合意まで秘密が保たれた

 「米国に向かう当日、竹下氏はゴルフ場からゴルフウエアで空港に来て、日銀の澄田智総裁も、風邪と言って予定をキャンセルし、マスクまでしていた。後で自民党首脳から『会議前に知っておきたかった』と怒られたが、米国もレーガン大統領など4人しか知らなかったようだ。思えば、5カ国だからできたのかもしれない」

  --振り返って、日本経済にとってプラザ合意は何の契機になったか

 「円が強くなり、海外への直接投資、企業進出が進むきっかけになった。日本の人件費が高くなった状況で、円が高くなったから、海外に生産拠点を作り、製造しないと他国に対抗できないと考えられたようだ」

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