【プラザ合意30年】当時の関係者は語る 大場智満元財務官、行天豊雄元大蔵省国際金融局長 (4/6ページ)

2015.9.22 19:18

 --日本経済へのマイナス影響のみが取り上げられやすい

 「良かった面と悪かった面がある。良かった面としては為替相場は変動しやすく、思うように操作できないという認識が高まった。また、個々の企業が円高でも競争力を保とうと努力したことだ。一方、為替相場はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映した結果と認識されず、政府や日銀は円高をどう是正しようかということに頭がいっぱいになっちゃった」

 --具体的には

 「内需を増やすためには、金融緩和しかなかった。しかし、株価が暴落したブラックマンデー(1987年)で引き締めができなくなった。日本からみればそんなに大した話ではなかったはずだが、当時は世界大恐慌が始まったと過剰反応した面はある。その結果、締め遅れてバブルが大きくなり、破裂の影響も大きくなった。後に締めすぎてしまったので、90年代以降の経済の長期低迷につながった」

 --グローバル企業が競争力を培った面はあるか

 「そりゃ、そうでしょうね。ただ、どういう形で国際競争力を維持するかについては、いろんなやり方がある。コストカットするのか、価格競争を捨てて値段は高くても売れるものを作るのか、あるいは輸出を捨てて内需にシフトするのか-。結果的に、当時の日本の企業はコストカットしたり、工場を海外に移転したりした。80年代後半はアジア地域への生産移転が活発化した。ドイツの企業は非価格競争力を強くした。それも一つの生き方だ」

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