先進国では医療の発達で寿命が延びたが、健康で自立した生活を送ることができるかが重要になる。その解決ツールが、大阪にあることを世界にアピールできる絶好のチャンスになるからだ。
また、会談中、パリやオランダ・ロッテルダム、英・ロンドン、カナダ・トロントも2025年の万博誘致に興味を示していることが明らかになった。強力なライバル都市だけに松井知事は「大阪はパリと戦えるだけの土壌がありますか」と質問。これに対し「日本には一度決めたら目的に向かって一丸となって進んでいく、他の国にはない性質がある」と、ここでもロセルタレス事務局長から絶賛された。
会談は予定を大幅に超える約40分間に及んだ。手応えを感じた松井知事は「『超高齢化社会を豊かに』というテーマについて、非常によくご理解していただけたのではないか」と述べ、満足げな表情を浮かべて帰国の途についた。
多大な負担
5年に1度の万博は、BIEの承認を得て開催される。2025年開催を目指す場合、2016~19年が立候補を表明できる期間となる。