閣議に臨む安倍晋三首相(右)=30日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】
安倍晋三首相は30日午前、カナダ次期首相のトルドー氏と約15分間、電話で会談し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の大筋合意について、締結した地域の人々に恩恵を与えるとの認識で一致した。中国やロシアを念頭に、力による一方的な現状変更の試みは認められず、法の支配が重要だとも確認した。
安倍首相は、トルドー氏が党首を務める自由党がカナダ総選挙で圧勝したことに祝意を伝えた。その上で「若さを生かし、力強いリーダーシップを発揮されることを期待する。今後もさまざまな形で日カナダ関係を強化したい」と述べた。
これに対し、トルドー氏は「日カナダ間の友好関係が今後一層強化されていくことに強い自信を有している。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で訪日できることを楽しみにしている」と語った。