中国の安邦保険に買収された米ニューヨークのウォルドーフ・アストリアホテル(AP)【拡大】
ホワイトハウスは、「コストから警備まで幅広く検討」した結果とし、買収との直接的な関係には明らかにしていないが、身辺の警備上の問題のほか、米国大統領の密談などが盗聴されるとの懸念があったとの見方は強い。
「Wi-Fi」も要注意
実際、世界的な規模でホテルはサイバー攻撃の危険にさらされている。
ロシア系の情報セキュリティー会社、カスペルスキー研究所の発表によると、イラン核交渉の会場に使われた欧州の3カ所のホテルがコンピューターシステムがサイバー攻撃を受けていた。これについて、米ウォールストリート・ジャーナルは元米情報当局者の話として、イスラエルによるスパイ活動との見方を伝えた。ネット回線を使った通信や会話の内容、監視カメラの映像を盗み出すことが可能だったとみられる。
また同研究所が発見した「ダークホテル(Darkhotel)」と名付けらスパイネットワークは、アジアの複数のホテルで7年間も活動。パソコンの侵入には無線LANシステム「Wi-Fi」が主に使われ、高度な専門知識と潤沢な資金を持つ「スポンサー」の存在さえ指摘される。