環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が県内の農林水産物に与える影響について、県は25日の県議会農林水産委員会で、33億~40億3千万円の生産額の減少が見込まれるとする試算を公表した。
国の試算方法に基づいて算出。コメへの影響はゼロとしたが、「輸入米が拡大することで、価格水準が下落することも懸念される」との見解を示した。豚肉は4億4千万~8億8千万円、牛肉は1億9千万~3億8千万円とした。
「国内対策を前提とした数字」と説明した県側に対して、委員からは「コメがゼロなどというのは想像できない」などと疑問の声が相次いだ。
TPPの影響額試算の公表は、東北では岩手、青森、宮城に続いて4県目。