菅義(よし)偉(ひで)官房長官は12日午前の記者会見で、東京株式市場の日経平均株価が一時、1万5000円台を割り込んだことについて「このところの市場心理は悲観的すぎる感がある。市場の動きに右往左往せず、先進7カ国(G7)や国際社会と連携し、内外の情勢を注視していく」と述べた。
円高が進む為替市場の動向については「急激な相場の変動は望ましくない。かなり粗い値動きがあるが、必要に応じて適切に対応する」と言及。今月下旬に中国・上海で開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で「昨今の金融市場の状況を踏まえた政策協調について検討を進めたい」と述べた。