全人代で会場の大型画面に映し出された中国の李克強首相=3月5日、北京の人民大会堂(共同)【拡大】
経済の減速傾向が強まる中国。国会にあたる全国人民代表大会(全人代)では、経済成長率の目標を事実上下方修正したものの、依然、経済成長路線の維持に意欲をみせた。しかし、中国の大手メディアが国内の人民を対象にした大規模なインターネット意識調査では、景気低迷を反映し、関心事には「社会保障」「収入」が上位に急浮上。専門家は「人民は不景気を見越し、早くも生活防衛を意識し始めた」と注目している。
なお経済成長に意欲
全人代は今年、3月16日まで12日間の日程で開催された。
経済成長の減速化が鮮明になる中、李克強首相は、2020年までの5年間の経済成長率の目標を前年の7%から6・5~7%に事実上引き下げ、産業構造の改革を積極的に進める姿勢を打ち出した。
中国は20年に「小康社会」(人民の生活にややゆとりのある社会)の実現を目指しており、人民1人あたりの所得を10年の2倍にすることを目標に掲げている。
政府としては、この目標を実現するためにも、構造改革を進め、なんとしても経済成長路線は維持したい考えだ。