全人代で会場の大型画面に映し出された中国の李克強首相=3月5日、北京の人民大会堂(共同)【拡大】
人民の不満爆発の恐れ
全人代では、16年の重点取り組みとして、産業の構造改革による失業者増を意識した再雇用に向けての対策や救済措置、過去最多とされる新卒者へのベンチャー支援などが打ち出された。
医療保険についても今後5年間を見据え、都市の非就労者や農村住民の高額療養費部分の負担軽減を目的とした大病医療保険への財政拠出、処方薬や市販薬の価格などの供給体制の見直しなど、人民の不満が集まりやすい部分を中心に対策に乗り出す方針だ。
しかし、こうして政府が人民の不満解消に躍起となっても、経済成長の裏付けがなければ、いずれ行き詰まるのは必至だ。
片山研究員は「今後さらに経済減速の傾向が鮮明になれば、ますます手詰まり感が強まり、人民の不満は爆発する恐れがある」と警告する。