日本のラグビーW杯、難題はチケット値決め あと3年半…準備は進んでいるか (4/4ページ)

2016.4.17 07:06

ラグビーワールドカップ2019日本大会の公式ロゴマーク。富士山に日の出があしらわれている。

ラグビーワールドカップ2019日本大会の公式ロゴマーク。富士山に日の出があしらわれている。【拡大】

  • ラグビーワールドカップ2019日本大会への意気込みを語る組織委員会の嶋津昭事務総長

 最大の難題はチケットの値決めだ。開催国は世界のラグビーを統括する「ワールドラグビー」という組織に大会拠出金を払うルールがあって19年は9600万ポンド(約155億円)と定められている。日本はこれを支払ったうえで大会の運営費をチケット収入などで賄わなければならない。

 過去の大会ではゴールから遠い席でも日本円換算で10万円を超す高値が付くことも珍しくなかったが、あまりに高値で会場が埋まらなくても困る。チケットが入手出来ない人のために試合の模様を映像で観戦するパブリックビューイベントも実施する計画だが、試合の臨場感はスタジアム観戦ならではだ。嶋津事務総長は「経費がこれだけかかるからと単純割りするわけにはいかない。日本のお客さんがいくらだったら購入してくれるか調べてから設定しないと。専門家の意見も聞きながら設定していく」と話している。

 日本大会の成功を確実にするためには、チケット収入以外にも企業の支援などで堅牢な財政基盤を確保する必要がある。本当に海外から観客や40万人も来るのか、日本国内の競技場が地方会場も含め全部満杯になるのか、確証はない。日本でワールドカップを開催する意義や理念をきちんと語らなければファンの支持はもちろん、必要な資金も集まるまい。開催まで3年半を切るなか、時間との闘いが始まっている。

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