避難所となっている小学校で給水を受ける住民=19日午前7時4分、熊本市西区の花園小【拡大】
森山裕農水相は19日の閣議後記者会見で、熊本県などで相次ぐ地震の被災者に20日から3日間に180万食を追加提供するとした方針が、実際には90万食の間違いだったと発表した。政府内の情報伝達ミスが原因という。
政府は19日までの3日間に90万食を提供することを目指している。これに加えて森山農相は18日、新たに20~22日に180万食を提供する方針を明らかにしていた。
災害対応に当たる内閣府防災担当の職員が農林水産省に誤った情報を伝えた。誤った情報に基づいた食品企業への発注はしていないという。
一方、河野太郎防災担当相は19日午前の記者会見で、熊本県を中心に相次ぐ地震の被災者に供給する非常食90万食について「19日中に58万食が少なくとも自治体までは行く。20日にさらに30万食が入り、それでだいたい最初の90万食だが、(その後も)順次、1日平均30万食ぐらいの割合で避難所に届けるオペレーションをやっていきたい」と強調した。
河野氏は自衛隊や民間事業者のトラックが担っている非常食の輸送について「今までは市町村の自治体にとりあえず配布というオペレーションだったが、19日からは避難所へそれぞれ持ち込んでもらう」と述べた。