自衛隊は28日、熊本を中心とする地震で発生した災害ごみの搬出作業を熊本市で始めた。大量のごみの収集が追いつかず、市内の一部では道路にがれきがあふれる状態になっており、市や環境省が協力を求めていた。
初日は約90人体制。熊本市南区では午前9時すぎ、民間業者が可燃ごみを収集車に入れる作業を手伝った後、家電製品などの災害ごみを7台の自衛隊車両に積み込み、処分場に向けて搬出した。29日以降も場所を変えて継続する。
市によると、がれきや割れたガラス、壊れた家財道具などの災害ごみが大量に発生。一部地域では、収集場から道路にあふれたごみが通行の支障になっていた。地震で損傷し稼働できない焼却施設もあり、災害ごみの処理が課題になっている。