子育て世帯については、非正規雇用者の比率が高く、保育料や教育資金、社会保険料などの負担が発生する中、「将来も安定的に収入を確保できるのか」という不安が強いとした。
こうした不安を解消するには、賃上げの動きを続けるとともに、同一労働同一賃金の実現で正規、非正規の格差を是正することが重要と指摘。また、出産や育児、介護と仕事の両立が可能になるよう、「テレワーク」「フレックスタイム」などを導入して働き方を多様化するとともに、保育所や学童保育の整備を進めるべきだとした。
また、60歳代前半の高齢者に関しては、定年退職などで勤労所得がなく、年金といった安定収入が少ないとし、定年延長や再雇用で就労参加を進めることが消費の下支えになるとした。
このほか白書は、労働環境の整備が、景気回復や団塊世代の退職で拡大している人手不足の緩和と、日本経済の成長力向上につながると指摘。企業の設備投資が弱いことにも触れ、政府の成長戦略の実行で日本経済の成長予想を高め、投資拡大につなげることが必要とした。