
会談に臨む日銀の黒田東彦総裁(左)と麻生太郎財務相=2日午後、東京都内のホテル【拡大】
「真水」が小さくなったのは財政再建との兼ね合いで歳出を抑えた側面があり、やむを得ない面がある。重要なのは、安倍晋三首相が経済対策のキーワードを「未来への投資」とする通り、中長期的な成長にどこまでつなげられるかだ。
とくに事業規模の4割近くを占めるインフラ整備は、効果を計り「選択と集中」を進めなければ、無駄な箱物が積み上がりかねない。
例えば、訪日外国人を呼び込むために港湾整備を進めるのなら、同時に査証(ビザ)発給の要件緩和を進めるなど、対策効果を最大限に発揮する環境整備を、平行して着実に進めることが重要だ。
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麻生太郎財務相と日銀の黒田総裁は2日夕、東京都内で会談した。デフレ脱却と持続的な経済成長の実現に向けて意見を交換し、2013年1月に政府と日銀が交わした共同声明を基に緊密に連携していくことを再確認した。