
住宅に囲まれた普天間飛行場に並ぶオスプレイ。移転は急務だ=沖縄県宜野湾市【拡大】
フィリピンは米軍を追い出した途端、中国の軍事的脅威を受ける国難に陥った。反面、朝鮮半島の非武装地帯近くに陣取る在韓米軍は、小規模であろうが、友軍の韓国軍が弱かろうが、北朝鮮の朝鮮人民軍は手出しができない。非武装地帯を越境すれば、米政府の政治・経済力や米軍の通常・核戦力への対抗を強いられてしまうのだ。
南西諸島は日米VS中国の攻防戦線
フィリピンや朝鮮半島など、沖縄県以外を「抑止力効果」の実例に採ったが、すべて「傍証」。といって、米軍を沖縄県より撤退させて抑止力逓減を証明する危険は絶対冒せない。逆説的に言えば、翁長知事は「抑止力逓減実験」を行おうとしているに等しい。米軍が沖縄県を出ていけば、中国は鹿児島県沖~台湾に連なる南西諸島内の無人島・有人島に向けた、侵略への牙を隠さなくなるだろう。
沖縄県をそっくり含む南西諸島は、日本にとっても、米国にとっても、中国にとっても、戦略的要衝だ。世界平和の行方を左右する世界有数の要衝と言い換えてもよい。