九州電力川内原発1号機、原子炉起動 異論唱えなかった三反園知事は“まっとう” 反原発団体と組んだ代償も (1/3ページ)

2016.12.8 23:39

記者団の取材に応じる鹿児島県の三反園訓知事=8日午後、鹿児島県庁
記者団の取材に応じる鹿児島県の三反園訓知事=8日午後、鹿児島県庁【拡大】

 九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)は8日夜、原子炉を起動し、営業運転再開に向けて作業が進んだ。三反園(みたぞの)訓(さとし)知事が今回、異論を唱えなかったことは、国のエネルギー政策への影響を鑑みれば、まっとうな対応だといえる。ただ、自民党県議団は知事の真意がつかめないとして、さらに一歩踏み込み、原発をベースロード電源と認めるよう迫った。(高瀬真由子)

 8日午前、川内原発前で、反原発団体のメンバー数十人が抗議行動を展開した。同じころ、三反園氏は県議会に臨んでいた。

 「一部の人の意見だけを聞くのではなく、いろいろな人と同じ、県民目線で行う」。一般質問で県政運営の姿勢を問われ、三反園氏はこう答えた。

 言葉通り、三反園氏は今回の起動に際して、一部の反原発派の意見だけを聞くことはなかった。

 三反園氏は知事選で反原発団体と政策協定を結んだ。当選直後は「脱原発派知事の誕生」といわれた。

 だが、三反園氏は今回の起動にあたって、「私に権限はない」と繰り返し、異論を挟むことはなかった。業を煮やした反原発派は県庁前に集まり、「公約を守って」と訴えた。

 川内1号機は10月6日に運転を停止した。九電は定期検査とともに、三反園氏が求める特別点検に取り組んだ。その結果、熊本地震による異常は、現時点までに確認されていない。地元や経済界からは、三反園氏に冷静な対応を求める声が上がった。

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