
記者団の取材に応じる鹿児島県の三反園訓知事=8日午後、鹿児島県庁【拡大】
「ベースロード電源と認めないことに、会派内で反発の声が出ている」
自民党県議団の堀之内芳平会長は憤った。
検討委は不透明
三反園氏は、今議会で提案した補正予算案に、原発の安全性を検証する「原子力問題検討委員会(仮称)」の費用を盛り込んだ。設置には最大会派の自民党の賛成が不可欠だが、不透明な状況が続く。
委員の名前を明らかにしていないからだ。
三反園氏と政策協定を結んだ反原発団体は、10月6日付でメンバーの候補リストを県に提出した。そこには同団体のメンバーや原発に慎重な有識者が、ずらりと並ぶ。
団体は「三反園氏は委員に反対派を入れると約束した」と主張する。これに三反園氏は「記憶には、定かでない」と議会で答弁した。
こうした姿勢に反原発派は反発し、自民党側は不信感を募らせた。名前が公表されない以上、自民党は三反園氏の真意が極端な「反原発」にないか、見極めようとする。原発をベースロード電源と認めるかが判断基準となる。
そもそも、三反園氏が「保守系無所属」をうたいながら、反原発団体と政策協定を結んだことが、一連の混乱を引き起こしている。幅広い県民の支持を得たいという考えだっただろうが、その代償が重くのしかかる。