
記者団の取材に応じる鹿児島県の三反園訓知事=8日午後、鹿児島県庁【拡大】
さらに10月に行われた薩摩川内市長選では、原発稼働を容認する岩切秀雄氏が3選を果たした。11月の鹿児島市長選では、川内原発の稼働停止を訴えた候補者が敗れた。
三反園氏はこうしたことを背景に、反原発派のプレッシャーに耐えたといえる。
追及続く
川内1号機停止が、想定以上に続く事態は免れた。それでも県議会で、三反園氏への追及は収まらない。
「職員のみなさんを見ていて、大変だなと思います。はっきりしない中で、われわれに知事の思いを伝えようと、本当に努力されています」
鹿児島県議会の一般質問で8日、自民党の鶴薗真佐彦議員が、三反園氏に語りかけた。「はっきりしない」とは、原発稼働に対する三反園氏の真意だ。
三反園氏は10月、自民党議員に対し、原発について「自民党と方向性は同じ」と語ったという。
その自民党や政府内の議論を経て、平成26年4月に国のエネルギー基本計画が閣議決定された。原発について、安価で昼夜を問わず一定の発電ができる「重要なベースロード電源」と位置付けた。将来の電源構成比率(エネルギーミックス)は、平成42年度に原発を20~22%とした。
鶴薗氏は8日の議会で、「原発はベースロード電源と認めるか」と質問した。三反園氏は「計画においてベースロード電源として、原子力や水力などを位置づけていることは承知している」と答弁した。一方で、原発の位置付けに対する自身の考えは、明らかにしなかった。