「悪夢」乗り越え走り出すか 日本支援の米高速鉄道 トランプ政権に思惑交錯 (2/3ページ)

2017.1.9 07:00

米テキサス州の高速鉄道計画で採用される新幹線システムに使われる見通しのJR東海のN700系車両
米テキサス州の高速鉄道計画で採用される新幹線システムに使われる見通しのJR東海のN700系車両【拡大】

 HTeCが事業を始めた翌月、トランプ氏が大統領に当選した。トランプ氏は公約で、今後10年で1超ドルのインフラ投資を掲げた。道路や橋梁とともに、鉄道など交通インフラもその中核となるとみられる。テキサス計画は公費に頼らないとはいえ、トランプ氏が米国の指導者として積極的なインフラ整備を掲げたことは、何よりの支援材料となるといえる。

 同社は東海岸の大動脈、ワシントン~ニューヨークを結ぶ「北東回廊」計画にも参画する見通し。同区間はすでに全米唯一の高速鉄道「アセラ」が走るが、超伝導リニアを導入しようという構想で、20年代の開業を目指す。ワシントンは言うまでもなくトランプ氏が執務するホワイトハウスをはじめ政治の中枢であり、ニューヨークはトランプ氏のお膝元としてビジネスの中心。「トランプ政権では往来が一段と活発になる」(商社関係者)とみられている。

 さらに、カリフォルニアでも、JR東日本など日本企業が支援する高速鉄道計画が進んでいる。

 これまで米国では、衝突事故などを想定して、非常に頑丈な車体設計が必要とされてきたが、トランプ政権のもとで規制緩和が進むとの期待ももたれている。

 だが、不安もある、最大のリスクは実はトランプ政権そのものに根ざす。新大統領の後ろ盾となる共和党は、伝統的に「小さな政府」を掲げ、財政支出の拡大を嫌う。トランプ氏の巨額のインフラ支出に歯止めを掛けようとすることは十分考えられる。北東回廊とカリフォルニア計画はともに公共予算で基本まかなうだけに、共和党の理解がなければ円滑に進まない。

巨額の事業費どうねん出

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