クロマグロ保護策相次ぐ違反で骨抜きに 国際圧力高まる懸念も (2/3ページ)

2017.6.5 15:05

太平洋マグロの資源保護策
太平洋マグロの資源保護策【拡大】

  • クロマグロ漁獲量の推移
  • 長崎県壱岐市沖で、釣り上げた規制対象のクロマグロを海に戻す中村稔さん

 政府はこの水準を守るため都道府県を通して各地の漁協などに漁獲枠を割り当てている。小型魚漁が中心の勝本町漁協では、配分枠の139トンを市内の承認船557隻に分けると年間250キロ、最大約50万円の収入しか得られず、中村さんは「今の規則は枠が少なく割に合わない」とこぼす。

 ■公約違反

 規制を守る漁業者が多い半面、違反も相次ぐ。本県や長崎、和歌山両県で無承認の船が漁をしていたほか、三重県でも自粛要請を無視したケースが発覚。こうした中、水産庁は漁獲上限を上回らないよう太平洋南部、瀬戸内海、九州西部など4ブロックに操業自粛を要請したが、4月末には小型魚の国内漁獲量が国際合意した年間漁獲量の上限4007トンを初めて超えた。

 宮城県気仙沼市を拠点に大西洋やインド洋で遠洋はえ縄漁業を営む勝倉宏明さん(49)は「国際公約を消費国の日本が破れば国際的な圧力が強まり、自然動物保護の観点から流通が止まる可能性すらある」と懸念する。

 厳しい規制で大西洋クロマグロの資源回復につなげた欧州などでは、トレーサビリティー(生産流通履歴)制度が確立し、不正に取ったマグロは市場に出回らない管理制度が確立しているという。日本政府も罰則を設けるなど規制を強化する予定だが、制度の効果には依然疑問が残る。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。