
街頭演説する自民党総裁の安倍首相=15日午後、札幌市【拡大】
中国の習近平国家主席にも、ロシアのプーチン大統領にも、ドイツのメルケル首相にも、この問題について話をした。それぞれ「安倍さん、日本の立場はよく分かった。協力するよ」。こういってくれました。そうした外交努力も実り、国連の安保理決議で北朝鮮に厳しい制裁を科す決議が可決されました。北朝鮮に対し、政策を変えさせるために、しっかりと国際社会は連携しなければなりません。
「安倍さん。圧力ばっかりかけて大丈夫? 戦争になりませんか? 先に話したほうがいいんじゃないんですか?」という方がいます。気持ちはよく分かります。でも皆さん、日本や世界はこの20年間、北朝鮮とも話し合ってきたんです。1995年の核合意がありました。北朝鮮は核を廃棄する、こう約束をしました。日本は電力供給設備を作るために、1000億円を無利子で貸すという約束をし、400億円はもう実行しました。
しかし、残念ながら、北朝鮮はそのあと約束を破り、日本に対して、このお金は一銭も返してこない。でも私たちはそれを飲み込んで、飲み込んで、対話を続けた。そして2005年に(北朝鮮の核問題に関する)6カ国協議で、北朝鮮は核を廃棄すると約束した。国際社会はまた支援をしたんです。でも残念ながら、この翌年に北朝鮮は核実験を行った。もう私たちに、だまされている余裕はないんです。
本来、北朝鮮には勤勉な国民がいて、そして豊富な資源がある。正しい道を歩んでいけば、国民をもっと豊かにしていくことができる。でも北朝鮮が核問題、ミサイル問題、そして拉致問題を解決せずに明るい未来はないんです。北朝鮮が意図的に緊張を高めている今こそ、私たちはブレてはならない。北朝鮮の脅かしに屈してはならないんです。今こそ国際社会と緊密に連携をして、私たちはこの問題を解決をしていかなければなりません。
また、北方領土問題。プーチン大統領とも対話を重ね、一歩も動かなかったこの問題についてやっと少しずつ動き始めています。先般、元島民の皆さんが飛行機で墓参をすることができた。行けなかった場所にも行くことができた。こうしたことを一つ一つ積み重ねながら、両国民の信頼関係を高める中で、この問題を解決をしていきたと決意しています。