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【クルマ人】マツダ「ビアンテ」改良の狙いは? 主力は最上位クラス

ニュースカテゴリ:企業の自動車

【クルマ人】マツダ「ビアンテ」改良の狙いは? 主力は最上位クラス

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マツダのミニバン「ビアンテ」  マツダは27日、ミニバン「ビアンテ」(排気量2000cc)を一部改良し、発売した。価格は227万8500~282万9750円。月700台の販売を目指す。今回の一部改良の狙いや、ターゲットなどを担当の松岡英樹主査に聞いた。

 --ミニバン「ビアンテ」の一部改良のポイントは

 「前輪駆動車に当社独自の低燃費技術『スカイアクティブ』を新たに搭載した。ガソリン1リットルあたりの燃費性能は14・8キロと2・4キロ向上した。全高1800ミリ以上、排気量2000ccクラスのガソリン車のトール系ミニバンで唯一の免税対象車となった」

 「ハイブリッド車(HV)での免税はあるが、ガソリン車では減税対象はあったが、免税はなかった。洗練された走りに磨きがかかったと自負している」

 --顧客からの要望も反映した

 「親も含めた2世代の家族など大人数で車を乗った際に、よくあるのが、3列目シートに乗る人が降りる際、運転手に『どこのボタンを押せば降りられるの』と質問されるケースだ」

 「今回は一目で分かるように2列目席後ろにあるレバーを赤くした。スペアタイヤをやめ、子供の遊び道具なども収納できるスペースも設けた。好評を頂いていた電動スライドドアも標準仕様にした」

 --これまで特別仕様車だった「グランツ」を最上位車種として標準設定した

 「ミニバンは、日産自動車の『セレナ・ハイウェイスター』、ホンダ『ステップワゴン・スパーダ』など最上位クラスのが売れ行きがよい。いい物を長く使いたいというニーズが多いからだと分析している」

 「今回、『グランツ』を標準車としたのもそのためで、全体の4割程度をグランツで占めればと思っている。見た目には分からないが、量産車となるに当たり、新たにバンパー部分などは、型を作り直した」

 --ミニバンは『プレマシー』もあるが違いは

 「プレマシーは幅広い年代がターゲット。未就学の若い層や子供が手を離れた中高年までも取り込むが、ビアンテは、30代の若い家族が中心になっている。子供や夫の送迎など運転する頻度の高い女性にも配慮した」

 松岡英樹(まつおか・ひでき) 九州大工卒。1985年マツダ入社。アクセラ主査スタッフ、プレマシー開発主査などを経て、2012年1月に商品本部プレマシー・ビアンテ・MPV担当主査。山口県出身。

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