ニュースカテゴリ:企業
サービス
日系コンビニ、イートインで勝負 ミニストップがジャカルタ郊外に1号店
更新
日本の小売業大手イオン系列のコンビニエンスストアチェーン、ミニストップは、ジャカルタ郊外の新興住宅地に1号店をオープンさせた。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートと日系コンビニ大手が出そろうなか、ミニストップは日本での特徴である店内調理機能の充実を図り、拡大する市場の取り込みを図りたい考えだ。
ミニストップの店舗を現地で運営するのは、インドネシアで高級スーパー「ランチマーケット」などを運営する地場系グループ。昨年8月、ミニストップとインドネシアにおけるエリアフランチャイズ契約を締結した。年内に10店舗、5年以内に300店舗の出店を目指す。
1号店は店舗面積234平方メートルで従業員は約20人。約1300品目(うちファストフードが44品目)を取り扱う。ミニストップで人気のソフトクリームやスイーツ(甘味菓子)の「ハロハロ」といった日本での知名度が高いデザートのほか、店内で調理するカレーライスやおにぎりなどを主力として、先行する他社との商品差別化を図る。
ご飯とおかずをバナナの葉で包んだナシ・バカールなど、インドネシアの伝統的な食べ物もメニューに加え、特色を出している。ヒット商品を生み出すことで顧客への訴求力を高めていく方針だ。
日本ではサンクスと提携し、既にインドネシア進出を果たしている米系のサークルKを除き、日系のコンビニでは2009年にセブンイレブンが1号店をオープン。規制の問題もあり、店内で食事ができるイートイン形式の業態を取り入れたところ大当たりし、現在のコンビニ・ブームの流れを作った。後を追うローソンはおでんやおにぎり、ファミリーマートは焼き鳥を目玉商品として、カフェやレストラン感覚での利用を推進。若者が集まる場として定着しつつある。
中間所得層が増加し、都市部を中心にライフスタイルの多様化が進むインドネシアで、地場系の小型スーパーチェーンもこの流れを追いかけ、24時間営業の店舗を増やしつつあり、競争は一段と激しくなっている。
ミニストップの宮下直行社長は「家族や友人との待ち合わせ場所として来店するなど、新しいファッションとして使ってもらえるようなコンビニを作っていきたい」と意欲を見せる。店舗の特徴について、「木目を使い、ゆったりしたイートイン・コーナーで高級感を出した。東南アジアでは当社が初めてだろう」と自信を示す。
インドネシアでモール運営など小売り進出を進めているイオン・グループの一員として、自主企画(プライベートブランド=PB)商品の「トップバリュ」の取り扱いや物流の効率化、電子マネーの導入など、相乗効果を発揮できる事業展開も今後模索する。インドネシアで日系コンビニ各社の熱い戦いが繰り広げられそうだ。(インドネシア邦字紙「じゃかるた新聞」編集長 上野太郎)