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みずほ、問われる改革の遂行力 縦割り意識解消の難しさ

ニュースカテゴリ:企業の金融

みずほ、問われる改革の遂行力 縦割り意識解消の難しさ

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金融庁に業務改善計画を提出し、会見する佐藤康博・みずほFG社長=17日午後、東京都中央区  みずほ銀行が金融庁に提出した業務改善計画では、持ち株会社みずほFGの委員会設置会社への移行により「外部の目」が経営を監督する形にした。ただ、問題視され続けてきた社内の縦割り意識が残る限り、“机上の改革”に終わりかねない。

 「委員会設置会社への移行という高いハードルにチャレンジする。大きなプロジェクトをしっかり根付かせたい」

 佐藤康博社長は、東京都内で17日開いた記者会見でこう述べ、再発防止策の徹底と信頼回復に向けた意気込みを語った。

 業務改善計画は、昨年12月26日にみずほ銀が金融庁から行政処分を受けた際、すでに発表したものから踏み込んだ内容はなかった。

 ただ、委員会設置会社への移行で、幹部人事や報酬までも社外取締役が大きな権限を持つことになる。最高機関である取締役会の議長も社外取締役が務める今回の改革案は、確かに「社会的要請に応えた先進的な体制」(佐藤社長)だ。

 今回の問題で、みずほ銀は、融資情報を社内で把握してから約2年、情報が取締役会に報告されていたにもかかわらず、対策を取る機会を何度も素通りしてきた。

 みずほ銀は17日、昨年10月に金融庁に提出した法令順守体制の強化などの業務改善計画の進捗(しんちょく)状況を明らかにした。大半の項目が計画通りに実行されたとして、佐藤社長は「今後同じような問題が起こることはありえない」と胸を張った。

 社内改革が進んだとしても、たびたび問題視されてきた「社内の縦割り意識」が壁として立ちはだかる。

 佐藤社長はこの日の会見で、「一朝一夕には企業文化は変えられない」と、縦割り意識解消の難しさを認めた。

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