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【大塚家具総会詳報】(4)社長の母登場で、ざわめく会場…「久美子に経営はできません」
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大塚家具の大塚勝久会長
総会開始から約1時間半が経過し、勝久会長の妻、久美子社長の母である大塚千代子氏が質問に登場。議論が終盤に入っていく。
女性株主 「大塚千代子です、(久美子社長の)母親です。きょうはおわびに参りました」
思わぬ母親登場に会場がざわめく。
千代子氏「社員が(会長派と社長派の)2つにわかれているというが、全く違います。いま社員は2つに分かれていない。(2月25日の勝久氏の会見で)後ろに立った社員は必死に会長にお願いしました。数字も久美子社長になってよくなったというが、受注と納品で半年以上の時間差がある」
経営に対する批判というより、久美子氏批判を繰り広げる母親に対し、久美子社長は「簡潔にお願いします。総会であまり表情を変えなかった久美子社長だが、このときは眉をひそめる表情に。「ご質問内容を明確にお願いします」と言うと千代子氏が激高する。
千代子氏 「株主にお願いしたくてやっているんです! 会長が経営をやってきたが、あなたはまったく聞く耳を持たなかった。社員が幸せになればこんなことしなかった、社員の言葉を聞いてください。わたしは中立の立場ですから、一族と言われるが、会社のどちらがよくなるか見守ってください。久美子に経営ができるとは思いません。社員をいじめないでください!」
報道陣は、別会場でテレビモニターを通じて、総会をみているため、マイク以外の音声は極めて不明瞭。会場からは株主総会とも思えぬやり取りに、ヤジや笑いが漏れる。どちらを支持しているヤジなのかは分からない。
久美子社長が「簡潔にお願いします」と再三促し、質問が終了する。
開始から2時間近くが経過して約10人の質問が出た後、久美子社長は、「あと質問は2問程度にします」と総会質疑の打ち切りに向けて発言する。このころになると、色白のほほが少しずつ赤みを帯びてくる。
投票前に株主提案者の勝久会長の発言を許す。
勝久会長 「会社が10年前、15年前(の状態)に戻れるよう、元気な会社になるのに1年、2年かからないと思う。会社が悪くなったのではない。会社を悪くしてしまったんだ」
「私はこれだけ深刻に考えたことに理解していただけないのは非常に残念だが、存続できるのは私しかいないと思っている。株主さま、それをよく分かって判断していただきたい。社員がかわいそうだ。この一番大事な時期にそれだけだ。終わります」
株主の発言はモニター映像には出ないため、勝久氏の表情はわからないが、後半は声が大きく震えており、泣いていたように思えた。