「光卸売り」はNTT最大の機能再編 通じぬ固定電話時代の政策
更新NTTドコモやソフトバンクは、3月からNTT東西から仕入れた光サービスとスマートフォンのセット販売を始めた。ドコモにとっては1991年設立以来、果たせなかった固定通信サービス事業参入だ。ドコモ社長の加藤薫(63)は「これで(業績不振の)言い訳はできなくなった」と覚悟を決める。
NTTは2002年に発表した中期経営計画で「10年までに光サービス加入数を3000万件にする」と掲げた。だが、実際には半分の1500万件にとどまった。新規契約から解約を引いた純増数は減少する一方で、「100万件売って純増10万件のペースでは続けられない」(NTT東日本の井上福造常務)状況となっていた。
サービスの伸び悩みについて、鵜浦は「携帯電話のブロードバンド化など理由はある」と前置きした上で、「NTTグループは規制を言い訳にして、努力してきたのだろうか」と自らの努力不足にも言及した。


