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【AI新時代】膨大な学習履歴から個別に最適化する教育分野 立ちはだかるAIの“苦手分野”とは?

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【AI新時代】膨大な学習履歴から個別に最適化する教育分野 立ちはだかるAIの“苦手分野”とは?

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 「国語については絶望的なほど難しい」

 こう話すのは5年前からAIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」を率いる国立情報学研究所の新井紀子教授だ。

 研究の蓄積から数学と物理の数式については、AIを使った採点支援は可能というが、国語は「意味が分かっていないので、30~40字の記述式問題でも難しい。類似した答案の分類も事情は同じ」と指摘する。

 主な課題は、異なる表現でも同じ意味を示す同義文の判定精度だ。「約20年前から大学などで取り組んでいるが、全体として精度は上がっていない」という。

 教育業界での活用が期待されるAI。だが、“苦手分野”克服への道のりも遠いようだ。

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