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「一眼レフ」「ミラーレス一眼」どっちを選ぶか迷う 何が違うの?
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交換レンズも豊富に展示されている一眼レフカメラ売り場=東京・新宿のビックカメラ新宿東口店 スマートフォンのカメラからステップアップしようとする場合に、気になるのは本格カメラの代名詞でもある「一眼」でしょう。今回は、フィルム時代からプロや写真愛好家に使われてきた「一眼レフ」と、最近急伸している「ミラーレス一眼」との違いについて簡単にまとめます。
一眼レフの内部にはレンズに入った光をファインダーに届けるための反射鏡(レフ板)があり、この鏡がないのがミラーレス。よってミラーレスの方がカメラ本体が薄く、軽いのが特徴です。
両者で最も異なるのがここ。一眼レフのものは光学ファインダーと呼ばれ、写したいものを望遠鏡のようにリアルタイムで見られます。ミラーレスは本体背面の液晶画面か、EVF(電子ビューファインダー)と呼ばれる小型液晶などを使ったのぞき窓を使いますが、わずかながら遅延が生じます。
ミラーの有無は影響しません。前回触れたセンサーサイズの大きさや画素密度、そしてメーカーごとの高画質化技術により違いが出ます。
両者ともレンズ交換式カメラに分類され、自分の好みのレンズを付けて写りの変化を楽しめるのが魅力です。使える種類はカメラメーカーによって大きく異なり、フィルム時代からの伝統があるニコン、キヤノンなどは種類も豊富。ミラーレスからの後発組も拡充を急いでいます。モデルチェンジを繰り返す本体より、レンズの方が長い付き合いとなりそうです。
さて、どちらを選べば…。ビックカメラ新宿東口店の徳山盛恵主任は「子供の運動会の撮影なら一眼レフを勧めます」。光学ファインダーが速い動きを追うのに強く、オートフォーカスも現在の主流では一眼レフの方が速いとされています。ただ、ミラーレス機も最新技術でフォーカス速度が向上しており、持ち運びやすさも大切です。
大きく重い一眼レフも、人によっては「持つ喜び」につながります。一方でキヤノン「EOS Kiss」などコンパクトな一眼レフもあり、昨秋発売されたソニー「α7」のようにミラーレスながらフルサイズセンサーを搭載したものも。得意分野が高精細感か、記憶に残る色の再現かで機種の個性も分かれ、まさに百花繚乱(りょうらん)。
「店頭で販売員に話を聞きながら、試し撮りで体験していただくのがいいのでは」と徳山主任。ちなみに、ミラーレスを購入した記者は、液晶画面のほかにEVFが付いていることが機種選びのポイントでした。EVFは老眼を矯正してくれるので…。(光)