SankeiBiz for mobile

【対話の達人】聞く耳を持たせるには Steve Mogi

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの経済

【対話の達人】聞く耳を持たせるには Steve Mogi

更新

 AさんとBさんが同じことを言っているのにAさんの意見には納得し、Bさんの意見は受け入れたくないと感じたことはありませんか。あるとすれば、その原因は何でしょう。その人との人間関係以外にも、使われた言葉や言い方などが考えられます。それでは、あなたの意見を効果的に相手に受け入れてもらうための言い方の工夫について考えてみましょう。次の例文をまず読んでください。

 (1)「おっしゃることは分かります。しかし、それには多くの問題点があります」(2)「君は確かに物はよく知っている。でも、常識がなさすぎる」

 このように「でも、だが、しかし」などの逆接を使うと、前半部分が否定あるいは無視され、後半部分の意見が強く伝わります。従って聞き手は反論したくなったり、その意見を受け入れる気分になれなかったりします。次の3つの点に注意して言い換えてみましょう。(1)相手を理解していることを伝える(2)逆接を使わない(3)問題点指摘型ではなく改善提案型にする。具体的には、こうなります。

 (1)「~ということですね。幾つか改善したらもっと良くなると思いますよ」(2)「君は知識豊富なので、ビジネスでの常識を身につけたら鬼に金棒だ」

 相手が聞く耳を持ったところで、具体的な改善点などあなたの意見を伝えれば、受け入れてもらえる確率がぐっと上がります。相手に問題点を認識してほしい場合は、言い方の順番を変えてみてください。

 (1)「それには多くの問題はありますが、おっしゃっていることはよく分かります」(2)「君は常識にかけるときもあるが、物をよく知っている」

 逆説を使っていますが、あなたが認めている、褒めていることがよく伝わり、相手は指摘された問題点を解決してみようという心理がより働きます。(ICT教育研修研究所所長 Steve Mogi/SANKEI EXPRESS

 ■茂木康有(ICT教育研修研究所所長) 米独豪州の企業5社で延べ30年勤務。2010年にICT教育研修研究所を設立し、企業、学校などを対象に研修、セミナーを行っている。ictraining.jp

ランキング