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【勿忘草】就活マナー
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2015(平成27)年卒業予定の学生の就職活動が本格化している。会社のある東京・大手町でも、リクルートスーツ姿の学生をよく見かけるようになった。この時期になると、ふいに思い出すことがある。
2年前のちょうど今の時期。地下鉄千代田線のなかで、向かいの座席に座っていたリクルートスーツの女子学生が、いきなり菓子パンを食べ始めるのを見かけた。びっくりして見ていると、女子学生の横に座った女性が注意した。「周りのことも考えなさい」
学生にとっては、企業説明会やOB訪問などで社会人と接する機会が増えてくる頃。人材サービス大手、パソナの土田浩子さんは「『学生だから大丈夫』と思ってしまいがち。企業側からどう見られているのかをまずは意識して」と話す。
土田さんは、働く意欲がありながら、就職できないまま卒業をした若者に雇用機会を提供するパソナのフレッシュキャリア社員制度を担当。ビジネスマナーなどを指導している。
土田さんに就職活動のマナーについて話を聞いた。同じ年代で集まっていた学生時代と違い、社会人となると、幅広い年代の人、いろんなバックグラウンドのある人と接することになる。どんな人に会っても、「誠意があって、信頼できそう」と客観的に思ってもらえるような服装や振る舞いを意識する。
目上の人と会話をする機会も増える。「敬意を持って丁寧に話して。言葉遣いも大切ですが、しゃべり方にも注意して」と土田さん。相手の目を見ながら、話すときには、口をしっかり動かす。最初に「私は」、最後は「~です」「~ます」とするだけで丁寧な印象になる。尊敬語や謙譲語、丁寧語まで使い分けようとすると、話せなくなってしまう学生もいるので、まずは丁寧にはっきり話そう。印象が良くないのが(1)語尾を伸ばす(2)ぼそぼそとしゃべる(3)相手の目を見ない(4)姿勢が悪い-だ。
就職活動で求められているマナーは、就職活動のためだけではない。土田さんは、「大人として、社会人として必要なマナーです」と話す。
あいさつ、名刺の受け渡し、服装…。自分は大丈夫だろうか。取材をしていると、わが身を振り返って反省する機会は多い。(油原聡子/SANKEI EXPRESS)