ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
ニューフェース「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2009」 青木冨美子
更新
ボルドーの名門「シャトー・マルゴー」総支配人兼最高醸造責任者、ポール・ポンタリエ氏=2014年2月17日(青木冨美子さん提供)
素晴らしい自然環境と人々の惜しみない努力によって卓越したワインを造り続けているボルドーの名門『シャトー・マルゴー』。1908年に誕生したセカンドワイン『パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー』と、1920年の『パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー』に続き、新キュヴェのサードワイン『マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2009』が発売されました。1997年からサードワイン用の選別はしていたそうですが、秀逸な2009年ビンテージで、その夢が実現しました。
サードワインはソムリエとプレス限定のセミナーで披露され、総支配人兼最高醸造責任者のポール・ポンタリエ氏が、「シャトーとかかわってきた30年間、品質向上に務めてきたので、そのワインを試飲していただきたい。われわれの成功は市場にかかっています」とコメント。
マルゴー・デュ・シャトー・マルゴーの生産本数は約4万本で、仏国、英国、米国、日本の4カ国のみの販売。仏・英国ではすでに昨年(2013年)9月から、米国と日本は今年から販売を開始します。
日本では80%がレストランでの扱いになります。「グラン・ヴァンのシャトー・マルゴーは高すぎて手がでないという方々、特に若い世代に飲んでもらいたい」との考えもあり、参加していたソムリエの前で「1万5000円以内で飲める値段に」との提言も。味わいにはグラン・ヴァン、セカンドワインの血筋を感じさせるものがあるので言わずもがな。約1世紀ぶりに誕生したニューフェースの動向には、ぜひともご注目ください。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS (動画))