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日本人1人当たりのワイン消費量は2017年予測で3.2リットル 青木冨美子

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日本人1人当たりのワイン消費量は2017年予測で3.2リットル 青木冨美子

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 【ワインのこころ】

 業界向けのワイン・スピリッツ国際見本市VINEXPO(以後ヴィネクスポ)のグザヴィエ・ド・エザギール会長とギヨーム・ドゥグリーズ新専務理事が来日し、5月27日から29日まで香港で開催されるアジア最大規模の「ヴィネクスポ・アジア・パシフィック2014」と、11月1日&2日、日本初開催となる「ヴィネクスポ・ニッポン」について報告しました。

 今回で6回目となる香港の見本市は毎偶数年に行われていますが、ヴィネクスポ・ニッポンは米国、中国に次ぐ世界第3位の経済大国日本が舞台です。和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたこともあり、日本への注目度が再燃しています。

 記者会見のもうひとつの柱が英国の市場調査会社IWSRによる結果発表で、これにより、世界のワイン&スピリッツの消費・生産・流通の動向、および今後5年間(今回は2017年まで)が推測できます。

 日本市場をみると、2013年から17年までのワイン消費量(スティルワイン+スパークリングワイン)は、3.27%増の3700万ケース(9リットル/ケース)予測で、08年からの10年間では40%の伸びになります。

 1人当たりのワイン消費量は、過去5年間(2008~12年)で2.3リットルから3リットル、13年から17年では3.23%増の3.2リットルとなっています。ブレがなく信頼のおけるIWSRのデータだけに、この数字に関して気持ちは複雑です。5リットル目標を掲げて頑張っているワイン業界が一丸となって、IWSRの予測を裏切る好結果を出したいものです。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

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