SankeiBiz for mobile

【東日本大震災3年】力強く「元気です」 1年で7センチ大人に

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの社会

【東日本大震災3年】力強く「元気です」 1年で7センチ大人に

更新

「元気です」と近況をつづってくれた佐々木綾芽(あやめ)さん=2014年2月11日、岩手県宮古市(鈴木健児撮影)  東日本大震災の発生から3月11日で3年。復興庁によると、全国で26万7419人(2月13日現在)がいまなお避難生活を続けている。それでも被災地にはこの1年、しっかりと成長した子供たちがいた。1年前に本紙に登場してくれた岩手県宮古市の田老第一小学校5年、佐々木綾芽(あやめ)さん(11)は、「元気です」と近況をつづってくれた。

 この1年で身長が7センチも伸びたという。小走りで駆け寄ってくる驚くほど大人びてきた笑顔がまぶしい。

 「バレーボール トロンボーン 友達と遊ぶ 元気です 田老一小5年 佐々木綾芽」

 照れながら書いてくれたメッセージは、力強く大人の字になっていた。ノートを持って高台に上ると、来月(3月)に全線復旧する“三鉄”(三陸鉄道)が通り過ぎた。初めて出会ったときと同じ海、今年はまだ雪に覆われた田老の集落が見えた。

 2011年4月23日。津波で崩壊したスーパー堤防の取材中に2人の女の子に出会った。愛犬「くんち」の散歩をしていた綾芽さんと、いとこの佐々木帆乃香(ほのか)さん。2人とも8歳の小学3年生だった。壊れたピアノを弾いてみたり、ノートパソコンの泥をはらったり…。がれきの間を元気に走り回る姿が印象的だった。メッセージを頼むと「早く学校にいって友だちとあそびたい」と書いてくれた。

 13年3月に2年ぶりに2人に会いに行った。一緒にいた帆乃香さんは30キロ以上離れた小学校に転校し愛犬も死んでしまったが、バレーボールを始め夢中になっていた。

 「バレーボールでオリンピックに行きたい」。ロンドン五輪をテレビで見て持つようになった夢を書いてくれた。

 現在もバレーボールに夢中。週3回の練習に加え、合宿もあるという。チームではレフトアタッカーを任されている。「おしゃれは?」と尋ねると、「そんなに興味はない。運動してる方が楽しい」とはにかんだ。学校のクラブでトロンボーンを始め音楽にも興味を持ち始めた。

 これからの1年、どんなふうに成長するのだろう。また来年会いに行きたい。(写真報道局 鈴木健児/SANKEI EXPRESS

ランキング