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今度はソーラー発電でレコーディング シアターブルック
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野外フェス「中津川THE_SOLAR_BUDOKAN」のステージに立つシアターブルック=2013年9月、岐阜県中津川市(提供写真) 佐藤タイジは結成28年を迎えるベテランロックバンド、シアターブルックのフロントマンだ。東日本大震災をきっかけに自然エネルギー発展へ期待が高まっていく中で、音楽界からの提示として「太陽光発電の電力だけで日本武道館でライブを行う」と発表し、2012年12月20日、ライブイベント「THE SOLAR BUDOKAN」を実施した。ソーラー業界、そして賛同するアーティストとして奥田民生、斉藤和義、吉川晃司、和田唱、Char、加藤登紀子ら、豪華ゲストの協力でライブが行われ、成功を収めた。
そのノウハウを用いて、13年9月には岐阜県中津川市の野外特設ステージで「中津川THE SOLAR BUDOKAN」を開催し、1万1000人を集めた。会場の一角には540枚のソーラーパネルが並べられたという。
ライブイベントが物理的にソーラー電力で実施できるということだけでなく、ミュージシャンとして大事なことに気が付いたと佐藤は以前語ってくれた。
「音が良いんだよ。すっごく。例えば家庭用のコンセントを使った音よりも、ノイズが少なくて抜けがいい。とくに低音のクリアな感じは、(音楽を)やってる人が聴けばすぐわかるんだ」。これは実際に経験したからこそ言えるリアルな感想だ。さらに、「政治的なスタンスを貫くために無理やりソーラー電源を使ってやっとできました、っていう話じゃなくて、音楽をより良い音で出せる選択肢の一つとしてこれから選ばれるべき方法だと思う」と語った。
そんな彼が次に取り組むのが、ソーラーパワーで生まれた電力で曲をレコーディングするプロジェクトである。良い音で、未来のことを考えるメッセージを込めた曲をレコーディングする。楽曲はすでにできあがっていて、今のシアターブルックのライブなどではセットリストの中でも大事なところで演奏されている「もう一度世界を変えるのさ」である。この楽曲のレコーディングから音調整のミックス作業まで、スタジオで消費する電力を、太陽光発電を蓄電して行うというものである。
さらにこのプロジェクトを、クラウドファンディングを使って、賛同する人に直接サポートしてもらって実現させようとしている。興味のある人はぜひウェブサイト(www.j-wave.co.jp/jcm)にアクセスしてもらいたい。(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS)