ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
味わいと金額の微妙な関係 青木冨美子
更新
先日、1985年の結成以来、年4回ペースで交流会を開いている有識者の会から依頼を受け、ワイン講話をさせていただきました。幹事数名との事前打ち合わせで、「レストランのメニューにある3万円以上のワインとデパートなどで買える2000円以下のワインの味わいがどう違うか体験したい」との要望が出たので、チリ産のコノスル・シングル・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン2011(小売価格1680円、
コノスルは価格と品質の良さでは圧倒的な存在感を示しています。今秋には、世界の銘醸ワインに匹敵する赤ワインをリリースする予定です。抜栓した段階から果実の香りが漂い、のどの奥にアルコール由来のあたたかさが広がる魅力的なワイン。仏産のポンテ・カネはボルドーのなかでも高い人気を誇り、2010年ビンテージはアメリカのワイン雑誌で100点をゲットしている逸品。抜栓してすぐには本性を見せてくれません。
グラスに注いで30分以上たって初めて語り始めるという印象でした。カシスやブラックベリーなどの黒系果実のニュアンス、全体を引き締める上品な酸味ときめ細かなタンニン、口中に余韻が長く残ります。大人の風格を備えたワインです。
味わいの好みではチリ24名、フランス23名という結果で、親しみやすく飲みやすいコノスル大健闘。また、皆さまにはポンテ・カネを飲んだときに感じる口中での“複雑味”と“余韻の長さ”が、価格に反映していることもご理解いただけたようです。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS)