ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
【円游庵の「道具」たち】共鳴する美しさ 丸若裕俊
更新
「染司_よしおか」による草木染め布とUSMハラーの織りなす春の息吹(提供写真) 私が本紙にて連載する“円游庵の「道具」たち”。
以前この中でもご紹介させていただいた京都の染屋「染司 よしおか」と2014年、新たな取り組みをご一緒する機会を得た。
声掛けをいただいたスイスを代表する家具ブランド“USMモジュラーファニチャー”と共に、年4回にわたる“日本の四季”をテーマにした“COLOR RENAISSANCE/美意識の再定義”では、スイスと日本の美意識の融合であり、シンプルかつエレガントなものとなるだろう。
第1弾のSpring/春は、多くの場合、通常単色で製作されるUSMファニチャーをリズム感あふれる市松模様にベージュと白を配色した品を用意した。そこへ、透明感ある自然から生まれた染色布のすがすがしさと、丹念にひき、塗り重ねられた我戸幹男商店の軽やかな山中漆器が添えられる。
三者の長年培ってきた美意識が備わる品々の共演は、目にする私たちに、春に感じる“爽やかな命の芽吹き”を届けてくれる。
美しさとは普遍的であり、何事にもとらわれること無く存在するが、その感じとる手段と環境は、時代と生活習慣に大きく依存する。丸若屋は、今を暮らす人々へ、本質的な美しさを体感してもらうべく、現代に即した提案を作り手と共に行ってきた。今回のテーマである“色”は私たちの周りに、無限に存在する。日々意識する事は少ないが、その存在は間違いなく私たちに多くの事を伝え、人生を豊かにしてくれている。日本の先人たちも、四季という自然の変化の中で“色”に魅せられ、多くを感じとり、そこから得たものを紡ぎ上げて文化として育んできた。
彼らは一体、“色”の何に魅せられ、思いを巡らせていたのだろうか。「COLOR RENAISSANCE」では、USMモジュラーファニチャーにとって重要な要素の一つである“色”の持つ魅力を見つめ直し、今を暮らす私たちの生活に、新たな美意識を提案する。(企画プロデュース会社「丸若屋」代表 丸若裕俊/SANKEI EXPRESS)
<場所>USM丸の内ショールームファサード(1F・中2F・2F)。<時期>春(3月~)夏(6月~)秋(9月~)冬(12月~)予定。<住所>東京都千代田区丸の内2の1の1 丸の内MY PLAZA1・2F。<電話番号>03・5220・2221。<営業時間>月~金10:00~19:00、土・日11:00~19:00、祝日定休(月曜日のみ予約制)