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シャツをおしゃれに カシュクールで女らしく ファッションディレクターの関本美弥子さんに聞く

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シャツをおしゃれに カシュクールで女らしく ファッションディレクターの関本美弥子さんに聞く

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定番の白シャツ(1万6000円)も、カシュクールにして着るとエレガント定番の白シャツ(1万6000円)も、カシュクールにして着るとエレガント=2014年5月2日、東京都中央区銀座(大山実撮影)  【トレンドを着こなそう!】Vol.9

 ≪首元にアクセサリーを足す≫

 トレンドアイテムや旬の着こなしを、東京・松屋銀座の東京生活研究所のファッションディレクター、関本美弥子さんに聞く連載の9回目。今回のテーマは「シャツをおしゃれに着こなす」です。シャツは誰のワードローブにも1枚はあり、さっと着ればきちんとした印象にまとまる優秀アイテムですが、ともすればお堅く、トレンド感のない着こなしに陥りがち。どんな工夫をすればオーソドックスなシャツが今年らしく着こなせるのか。アイデアの数々をご紹介します。

 スカート、パステルカラー、フラワー柄…今季春夏ファッションには、甘くエレガントなムードが漂う。そんな女性らしさが全盛の中、甘さとは対極の、知的でクールなイメージのあるシャツがトレンドアイテムの一つに浮上している。

 「ところが」と関本さん。「シャツも、今季流行のフェミニンテイストを反映して、女性らしいカシュクールタイプがビッグトレンドなんですよ」と続けた。カシュクールとは、胸元をゆったりと開けながら、前身ごろを着物のように交差させたデザインで、リラックス感のある着こなしが楽しめる。

 便利な2WAYシャツ

 中でも1枚あると便利なのが、カシュクールスタイルに加え前ボタンをきちんと留めれば定番の着こなしもできる「2WAYシャツ」だ。

 例えば「ICB」の白いシャツ(1万6000円)は、一見オーソドックスだが透け感のある柔らかな素材で、カシュクールにして着るとフェミニンでリラックス感のある印象になる。

 一方、前ボタンを留め、裾をパンツの中にタックインして着ると、清潔感のあるすっきりとした着こなしに。しかし、そのままでは定番すぎて味けない。「今年らしく仕上げるポイントは、ベルト使い。流行のパイソン柄と白がおすすめです」と関本さん。その際、几帳面に裾をきっちりズボンに入れてしまうのではなく、腰元に適度なふくらみを持たせるのがポイントだという。

 膝丈スカートを合わせ

 また、チノパンやジーンズと合わせるとボーイッシュな印象になるチェックのシャツは、「ドレスアップして着るのが今年のポイントです」。

 「23区」のシャツのように、カシュクールにし、ボトムにはほっそりとした膝丈のペンシルスカートを合わせると、ぐっと大人っぽい印象に。同じく、ギンガムチェックのシャツもフレアスカートを合わせると、とてもフェミニン。この2つの着こなしからわかるのは、シャツとボトムスのボリューム感のバランスの取り方。「カシュクールにしたシャツはボリューム感があるので下半身はすっきりとさせましょう。一方、裾をタックインしてシャツ自体をすっきり着る場合は、フレアスカートなどでボトムスにボリュームを持たせると、バランスがよくなります」(関本さん)。

 楽しげなモチーフ

 小物で遊び心を加えるのもおすすめ。「全くベーシックなシャツに、楽しげなモチーフのアクセサリーを足し、シャツの着こなしに表情をつけて」という関本さんのおすすめアクセサリーは、流行のフラワーや、マリンテイストのモチーフのもの。スミレなどかれんな花々を横一列に並べたデザインのチョーカー(各1万3600円)や、存在感のあるビジューとナチュラルな貝殻の組み合わせがユニークなネックレスとイヤリングを加えれば、シンプルなシャツスタイルが、ポップで華やかな印象になる。チョーカータイプ以外でも、前ボタンを2つ開けて、ロングネックレスを合わせてもいいという。

 また季節の変わり目にあると便利なストールも、シャツのアクセントにぴったり。気をつけたいのは、着こなしが落ち着きすぎないように、トレンドを反映した色、柄を選ぶこと。関本さんによると、「選ぶのならイエローをはじめ、アクア(水)色、ラベンダー色などパステルカラーのものを。優しくフェミニンな印象に変化したアニマル柄のストールもおすすめです」。こうしたユニークな小物も取り入れて、フレッシュな印象でシャツのコーディネートを楽しみたい。(文:津川綾子/撮影:大山実/SANKEI EXPRESS

 ■せきもと・みやこ 1986年、米国トーメン入社。マーケティング業務などに携わる。89年、レナウン入社。レディースウエアの企画・立案などを経て98年から現職。百貨店、松屋銀座へのファッションディレクション、海外コレクション視察・分析、新規デザイナーの発掘などを手がける。

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