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相方を誰にすれば説得力持つかと考えて 大沢樹生、諸星和己 映画「鷲と鷹」

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相方を誰にすれば説得力持つかと考えて 大沢樹生、諸星和己 映画「鷲と鷹」

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不仲か否か、ファンでも判断が分かれるとされる大沢樹生(みきお)さんと諸星和己(もろほし・かずみ)さん=2014年2月26日、東京都港区(伴龍二撮影)  ローラースケートを履いた7人組の超人気アイドルグループ「光GENJI」の元メンバー、大沢樹生(みきお、45)と諸星和己(もろほし・かずみ、43)が、解散から約20年の時を経て再びタッグを組み、ヤクザと警察のせめぎ合いを描いたアクション映画「鷲と鷹」でダブル主演を務めた。

 初めてメガホンをとった大沢は「男同士の友情を描いた作品を撮ってみたかったんですよ。ダブル主演ということで参考にしたのが、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが出演したアクション映画『ヒート』でした」と満足そう。幾度となく不仲説を報じられ、先の会見では不仲説を“肯定”までしてみせた諸星の起用については「私の相方を誰にすれば説得力を持つかと考えたとき、企画の段階から諸星さんが私の頭に浮かんでいたんですよ」と実力本位の姿勢を強調した。

 これを受け、諸星は「僕のことをアル・パチーノと思ってくれたんだ?」「最初に頭に浮かんだのが(元『光GENJI』のリーダー)内海(光司)君だったら、僕は怒りますよ」と独特の言い回しで迎撃。どことなく漂うピリピリとした空気などお構いなしで、少し考えた後、「2人が演じることでいろんな方々が興味を示したり、光GENJIを思い出してくれるかもしれない。僕らをどう思ってくれるかなという気持ちがありましたね。(大沢と)監督と演者という関係になるのは初めてなので、それも楽しみにしていましたよ」と言葉を継いだ。

 高校を卒業して20年-。幼なじみの鷹村和也(諸星)と鷲尾誠司(大沢)は、それぞれ警察官と極道となり、正反対の道を歩んでいた。“粋な”鷲尾の計らいにより、麻薬の取り締まりで手柄を立てることができた鷹村は、念願だった刑事となった。ほどなく鷲尾の所属組織と敵対組織との間で抗争が勃発し、捜査に乗り出した鷹村は鷲尾に接触を試みる。

 嫌がらせかなと

 大沢は監督の目からみた役者・諸星に関しては「自分に与えられた役を考え、練り上げたうえで、現場にもってきてくれた。だてにキャリアを積んでいないですよ。たくさんある演技の引き出しも、しっかりと見せてもらいました。その中から私はチョイスするだけ。助かりました」と振り返った。諸星は「僕は脚本に書かれたものを変えないタイプなんです。嫌なんですよ。(大沢の場合)役者さんがそれぞれ持っている独自の素材を信用し、そのまま引っ張り上げて、撮影で使ってしまう。(大沢の)頭の切り替えはすごいなあと思いました。僕にはできないですしね」と監督・大沢を評した。

 諸星は印象的だったシーンに鷹村の結婚式を挙げた。「僕、結婚なんかしたことないんで。これはきついなあと。嫌がらせかなと思いました。正装してもしっくりこなかったけれど、まあいいや、こういうものか、結婚って、と思ってね」。大沢はこの日初めて小さな反撃をした。「結婚願望がまったくないみたいなので、映画の中では結婚させて、あわよくば子持ちにでもさせてやろうかと思いましてね」。5月24日から東京・新宿ミラノほかで全国順次公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:伴龍二/SANKEI EXPRESS

 ■おおさわ・みきお 1969年4月20日、東京都生まれ。人気アイドルの元「光GENJI」のメンバー。解散後は俳優に。映画では、2007年「魍魎の匣」、11年「わさお」に出演したほか、07年「怪談 牡丹燈籠 もっともっと愛されたかった。」、10年「捜査線-LINE OVER-」をプロデュース。舞台は10年「ちはやぶる神の国」。

 ■もろほし・かずみ 1970年8月12日、静岡県生まれ。人気アイドルの元「光GENJI」のメンバー。解散後は歌手、俳優、タレントとして活躍。ミュージカルでは、2009年「EVIL DEAD THE MUSICAL~死霊のはらわた~」、10、12年の「キャバレー」、12年「走れメロス」など。

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