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経済
増税後も「ごほうび消費」 ミスドが夏スイーツ
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ミスタードーナツの新商品「コットン_スノー_キャンディー」=2014年6月25日発売(ニュースペース・コム提供) 4月施行の消費税増税から3カ月近くが経(た)った。節約を続ける人もいる中で景気は上向きと報道されており、増税後も「高価格・高価値」商品を積極的に打ち出す会社が目立っている。総合マーケティング支援を行うネオマーケティングの調べによると、夏に向けて注目が集まる冷たい「デザート・スイーツ」にも、“ごほうび消費”需要を背景とした「高価格・高価値」商品への消費意欲の高さがうかがえるという。
20~39歳の男女400人を対象に、「夏のスイーツ」をテーマにしたインターネットリサーチを行った。増税後の消費意識では、「以前と変わらず、あまり値段や価値にとらわれず消費する意識が続いている」(27.8%)などの考えが上位となり、節約志向の人の割合を上回った。また節約行動は、「節約意識はあるが、自分にとって価値があると思えるものは買う」が54.8%と過半数を占める一方、「あらゆるものにかかるお金を節約している」は23.5%にとどまり、増税後の高価格・高価値消費の傾向が明らかとなった。
増税で消費意欲が落ちると予想された「デザート・スイーツ」にも、価格が高くても質と内容に納得いくものを選ぶ人と価格に糸目をつけない人が計7割となり、高価格・高価値の“ごほうび消費”需要を背景とした旺盛な消費意欲がうかがえた。この夏に食べたい「ごほうびスイーツ」として女性は「高級カキ氷」を支持し、今年の夏スイーツ選びの3つのポイントは、「ひんやり・ゴージャス・フルーツ」が上がった。
こうした背景を踏まえ、ミスタードーナツは6月25日から新商品「コットン スノー キャンディ」を全国発売した。アイスクリームでもかき氷でもない“わた雪のようにふわっととろける”新食感と、フルーツソースやチョコソースでぜいたく感を味わえる高価値商品で“ごほうび消費”需要に応える。夏の戦略商品として、集客と定着をねらう。(SANKEI EXPRESS)