SankeiBiz for mobile

【笑顔泥棒~ガールズフォト講座】食欲をそそる料理写真 須藤夕子

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのトレンド

【笑顔泥棒~ガールズフォト講座】食欲をそそる料理写真 須藤夕子

更新

タルトの写真ですが、白い生クリームが白く飛びすぎないような露出で撮影しましょう。クリームの角がしっかり見えるようにすることがポイントです(須藤夕子さん撮影)  お料理の写真講座です。気が付けば、一日のうちに何枚も料理の写真を撮っていませんか? 食べ物の写真は、まずは食欲をそそる写真でなければいけないですよね。そのためには光や色に注意し、食べ物が魅力的に見える角度を探します。そして小物を使って演出するなど、フレームの隅々までよく見て、完璧な構図を目指しましょう。高度なライティングテクニックがなくても自然光でもプロのような写真を撮ることができます。できれば三脚を使用すると良いでしょう。

 ≪クリームが白く飛ばないように≫

 タルトの写真ですが、白い生クリームが白く飛びすぎないような露出で撮影しましょう。クリームの角がしっかり見えるようにすることがポイントです。牛の小物を置いて、楽しさを演出。ベリーは写真に撮ると黒っぽく見えてしまいます。あまり多くベリーを入れると黒が多くなり、写真の印象が暗くなりますので、多い場合は外したり、角度を変えたりして、全体のバランスをとりましょう。

 【Data】

・カメラ       Canon EOS-1Ds Mark III

・絞り        3.2

・シャッタースピード 1/100

・ISO       100

 ≪スイーツは彩度を強めに≫

 グラスの中にフルーツがたくさん入っているゼリーの上に、てんとう虫のガラス小物を乗せました。てんとう虫がアクセントになり、ピント合わせも楽になりました。背景が寂しかったので、観葉植物の葉を下に置くことにより、赤いイチゴなどが引き立ち、鮮やかさが増しました。カラフルなスイーツは彩度を強めにするなどビビッドな色合いの設定にすることをおススメします。

 【Data】

・カメラ       Canon EOS-1Ds Mark III

・絞り        2.8

・シャッタースピード 1/50

・ISO       100

 ≪ワイングラスを前に置くと料理が小さくならない≫

 料理の後ろにワイングラスを入れると、どうしても料理が小さくなってしまうことがありますよね。その場合、手前に持ってきてはどうでしょうか? ワインだということは、これくらい入っていれば、ピントがボケていても分かりますね。パスタなどの麺類を撮る際は1分以内に撮影しないと麺の色も変わってきておいしそうな写真にはならないので、早めに撮影をしましょう。

 【Data】

・カメラ       Canon EOS-1Ds Mark III

・絞り        5

・シャッタースピード 1/100

・ISO       125

 ≪背景をボカしてアイスを引き立てる≫

 旅先でみかけたアイスクリームです。そのままアイスだけを撮っても自宅で撮ったのと変わらないカットになってしまいますので、背景の雰囲気を入れたいのですが、その時にはボケ感がある方が、アイスに目がいってシンプルな写真になります。携帯カメラでは全体にピントが合ってしまうことが多いので、一眼レフやミラーレスカメラでしか、このようなカットは撮れませんね。

 【Data】

・カメラ       X-Pro1

・絞り        5

・シャッタースピード 1/60

・ISO       200

 ≪ハイライトが入るとおいしそうに見える≫

 内蔵のフラッシュを使わないことは基本です。逆光やサイド光の方が柔らかい光なので、被写体が立体的になります。「おいしそう」に見せる最大のコツは「ハイライト」の入り方です。食べ物のツヤをみせる光った部分をハイライトと呼びます。おいしそうに見えないのはなぜだろう?と思ったことがあると思いますが、それはハイライトが全く入ってない状態の写真かもしれないですね。ドーナツの上に蜜がかけられていましたので、光沢感が出ます。何カ所かピカピカと光っていて、とてもおいしそうな写真になりました。

 【Data】

・カメラ       Canon EOS Kiss X5

・絞り        5.6

・シャッタースピード 1/4

・ISO       200

 ※アートフィルター有 トイカメラモード

 ≪地味な主役は脇役に色味を≫

 主役と脇役を決めます。この写真の場合、主役はハート形のパンです。背景には脇役となるフルーツを置いてみました。パンは色味が地味なので、フルーツなど色のある脇役の方がお互いを引き立ててよいですね。人がいる気配もぬくもりがあり、さわやかな朝の雰囲気を演出した写真に仕上がりました。

 【Data】

・カメラ       Canon EOS Kiss X5

・絞り        5.6

・シャッタースピード 1/40

・ISO       200

 ■須藤夕子(すどう・ゆうこ)1974年、横須賀市出身、広告代理店など3年間のOL経験を 経て、カメラマンの道を目指す。現在フリーランスカメラマンとして雑誌、広告など国内外の著名人ポートレートを 過去1000人以上撮影。その他に写真講師として各地で教えている。公式サイト:sudoyuko.com

 【読者写真】夕子先生のワンポイントレッスン

 桜が散り、新緑が芽生え、春の冷たい雨の雰囲気が一枚でしっかりと表現されていますね。季節を感じてレンズのセレクトなどもよく分かっていて上級者のテクニックですね!! 桜のピンクは写真で撮ると白っぽくなってしまうので、カメラの設定でもう少しピンクが出るようにすると良いと思います。<今回の読者:神奈川県横浜市戸塚区 佐藤ふみこさん>

 【私のイチオシ】

 ■笑顔泥棒の写真教室「テーブルフォト講座」 お花や小物などを印象的な写真撮影をしてみたい方、一眼レフを持っているけど、全く使いこなせていない方、初心者でコンパクトカメラしか使ったことのない方でも参加できます。カメラの基本的な使い方から教えます。申し込みはお電話で。全4回コースです。

 <電話>0466・31・0411。<日程>6月7日、6月14日、7月19日、8月2日。いずれも13:30~15:00。<料金>1回3300円(親子割引:小学生のお子さまと一緒に2人参加で4320円)。<住所>神奈川県藤沢市辻堂神台1の2の12 Luz湘南辻堂5F。www.culture.gr.jp/tujido/

 ≪作品お待ちしております!≫

 カメラ女子の力作を募集します(男性もOK)。テーマは自由です。Facebookの「笑顔泥棒写真倶楽部」では無料で写真添削をしています。投稿写真の中で良い作品は、こちらの読者コーナーで発表されます! 投稿写真はメールでも受け付けます。作品名▽氏名(希望者はハンドルネーム)▽住所▽電話番号▽職業▽使用カメラ機種▽撮影場所▽撮影日-を記載。投稿お待ちしています! アドレス ex-camera@sankei.co.jp

 【NEWS!】

 EMPギャラリー御徒町にて。上海アートフェア選考展 作品展示。5月7日~6月8日

ランキング