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【中塚翠涛 ココロのかたち】新鮮な風で気分新たに Breeze-風にのって
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【気楽にレッスン♪】アルファベットは高さをそろえて(中塚翠涛さん提供) 風さんおはよう。今日はどんな風を吹かせるの?
今回のテーマは、「風」。
風といっても、爽やかな春風、夏の訪れを告げる薫風、都心ならではのビル風…と、色んな風がありますよね。
ここ最近は湿気たっぷりのジメジメした蒸し暑い梅雨の時期で、外に出るのが億劫になりがちです。
先日、札幌に出張があり、合間に友人たちと支笏湖の美笛へキャンプに行ってきました。あいにくの雨…と思っていましたが、虫や鳥たちの鳴き声に耳を澄まして、テントの幕にポツポツと鳴り響く雨音の、なんとも心地いいこと。
そこに、さーっと吹き抜けていく風は、北海道の大自然を五感で感じずにはいられませんでした。
近頃、制作で缶詰め状態の時に、アトリエの窓から外の緑を眺めるのが楽しみの一つになっています。木々の枝や葉っぱたちが、「サラサラ」「パラパラ」「ザワザワ」…と、大合唱。
目で風を感じれば、私の心の中にも風が吹きこんできます。そのすがすがしさを感じれば、ちょっとした悩み事も一気に吹き去ってくれるようです。心が曇ってきたら、大好きな風をイメージして、一瞬で吹き飛ばしてもらいましょう。
心地いい風を感じとって、いつでも心を新鮮に保ちたいですね。作品は、心の中にあるもやもやを梅雨の湿気と一緒に吹き飛ばしてくれるような軽やかな風をイメージして書きました。
皆さまに、ステキな風が吹き込んできますように。
前回の5月号は、ボールペンを使って、「いつもありがとうございます」など、日頃よく使う文章を練習しました。実際に紙面の上で書いてみましたか? 自分の文字の欠点やクセを直すには、まずお手本と自分の文字をよく見比べて、ひと文字ひと文字を丁寧に書くことが大切です。
さて、レッスン2回目は、今回の作品「Breeze」にあわせて、アルファベットを練習してみましょう。
アルファベットは、誕生日カードや、お友達へのちょっとしたメッセージカード、お仕事では、メールアドレスなどの伝言をメモする時に使いますね。アルファベットを書くときの注意点は、直線は垂直に下ろし、左右の幅をとること。また、高さをそろえるときれいにまとまりやすいです。(書家 中塚翠涛(なかつか・すいとう)/SANKEI EXPRESS)