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脅しや正論…説得論法に気をつけよう Steve Mogi

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脅しや正論…説得論法に気をつけよう Steve Mogi

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 【対話の達人】

 仕事や日常生活で、どうするべきか判断しなくてはならない状況は数多くあります。知り得る情報を基に自発的に判断した場合は、悔いが残らないかもしれません。しかし、誰かに説得されて決めるときは慎重にしたいものです。まずは外見や肩書に惑わされないこと。株式投資のことなら、ジーパンをはいた高校生よりスーツを着た証券部長を信じてしまいますね。しかし本来は話の内容で判断すべきなのです。

 次に「恐怖遡及(そきゅう)」と呼ばれる論法に惑わされてはいけません。「~しないと~になる」「~すると~にならない」といった表現です。その行動を取らないと不利益をこうむると脅す話し方です。例えば「今、申し込まないと一生手に入りません」とか、「休日出勤すると評価が下がります」といった言い方です。惑わされないためには事実確認が大切です。

 また、正論を振りかざし、スケープゴート(身代わり)を登場させて説得しようとする論法にも注意が必要です。これは、まず誰もが反感を持つ対象を攻撃します。例えば、子供を殺害した人を「情けのかけらもない殺人鬼だ。人として最低だ」と罵(ののし)ります。続いて「そう思いますよね。こんな殺人鬼が皆さんの隣に引っ越してきても平気ですか?」とたたみかけます。あなたは徐々に、しかも気付かぬうちに、相手の意見に傾倒していきます。

 最後に「この殺人鬼の名前、住所などの情報をネットで公開して地域で共有すべきです」と説得にかかります。一見筋道が通っているように聞こえますが、他に議論すべき点を故意に隠し自分の意見に賛同させようとしているところが問題です。殺人鬼とされるその人の家族や法律などの問題を論点から外しているのです。正論スケープゴート論法に対抗するには、議論すべきことが他にあるかどうかを考えてみることが大切です。(ICT教育研修研究所所長 Steve Mogi/SANKEI EXPRESS

 ■茂木康有 ICT教育研修研究所所長。米独豪州の企業5社で延べ30年勤務。2010年にICT教育研修研究所を設立し、企業、学校などを対象に研修、セミナーを行っている。ictraining.jp

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