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ヨガ人気定着 さまざまに進化 インドの暑さ 汗かいてスッキリ
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次々とヨガのポーズを決めていく女性たち。80人収容のホットヨガスタジオはほぼ満員で、室温に負けないくらいの熱気に満ちていた=2014年6月3日、東京都豊島区南池袋の「CALDO池袋店」(田中幸美撮影) 「ゆっくり息を吐きながら手を前に伸ばして祈りのポーズ」。インストラクターの女性の声に合わせ、四つばいの状態から両手を前に出して、ゆっくり上体を倒す。室温38~40度、湿度55%。
カラフルなウエアに身を包んだ女性らが取り組んでいるのは、「ホットヨガ」。ヨガ発祥の地、インドの気候に近い環境をつくって行うヨガだ。
東京都豊島区の池袋駅から歩いて5分ほどのホットヨガスタジオ「CALDO(カルド)池袋」では、夕方になると仕事帰りの女性たちが汗を流す。
傍らには大きなペットボトル。レッスン中はこまめに水分補給をしながら次々とヨガのポーズを決める。温度が高いので柔軟性が高まり無理なく体を動かせる。記者も体験したが、60分のレッスンが終わるとウエアから汗が絞り出せるほどに。エアロビクスを同じ時間やってもこれほど汗はかかない。最初に感じた息苦しさも次第に気にならなくなり、終わって室外に出たときの爽快感は格別。
東京都北区在住の客室乗務員の女性(32)は、「仕事柄不規則な生活なので、体調を整えるために始めた。今ではリンパのむくみも取れた」と満足そうな様子だった。
「エアロビクスのようにハードではないので入りやすい。ヨガだけでなくダイエットの要素もあるのが魅力なのでしょう」とカルド池袋のマネジャー、高野北斗さん(36)。カルドは首都圏と関西圏で16店舗を展開。ホットヨガ専門のスタジオが主流の中、カルドはランニングマシンなど有酸素運動機器も備えたジム形態の会員制のホットヨガスタジオだ。カルド池袋は1日平均7本、1週間で計約40本のホットヨガのレッスンがある。
インストラクターのHARUさんは「長時間のデスクワークで体が固まり、骨盤が血行不良になる。ホットヨガは単に痩せるのではなく、血行がよくなって姿勢が改善されスタイルがよくなるヨガです」と話す。
ホットヨガは、レディー・ガガやデビッド・ベッカムらセレブが火付け役となって流行。たっぷり発汗することで老廃物を除去し代謝を高める効果がある。さらに内臓機能の強化や自律神経の正常化なども期待できる。
≪森の中、屋上で…自分を見つめ直す≫
ここ数年、ヨガの人気が衰えることなく継続している。ホットヨガは日本で初めてスタジオができた2006年以来、ブームは一度落ち着いたが、第2次ブームが到来。さらに、通常のヨガも相変わらずの人気で、最近はスタジオを飛び出してビルの屋上や公園、お寺などさまざまなステージで展開されている。
大手スポーツクラブ「ジェクサー東京」など丸の内に施設を持つ企業3社がコラボレーションして、このほど丸の内のビル群を望む屋上庭園で、働く女性を対象に早朝ヨガレッスンを行った。参加した会社員の内村みのりさん(34)は、「ヨガは自分を見つめる良い機会。解放感のある所でやるのも気持ちがいいですね」と話していた。
関東を中心にフィットネスクラブ「ジェクサー」を運営するジェイアール東日本スポーツの唐津大輔さん(38)によると、全17店で展開する約1500本のプログラムのうち、ヨガは32%を占め、ここ数年は毎年2~3%ずつ増加する傾向にあるという。
また、スポーツ用品ブランドのリーボックも昨年(2013年)新たにヨガウエアのブランドを立ち上げたのを機に、ヨガと音楽のイベントを展開する「True Nature」との共催で、自然あふれる長野県軽井沢町で屋外ヨガのイベントを実施。風を体で感じ、大地のエネルギーを取り入れるなどして、ヨガ本来の機能をさらに高めることを狙ってのことだ。
ヨガがこんなに人をひきつける理由は何なのか。ヨガアドバイザーのNAOさん(41)は「ヨガは人間が求めてきた幸福になるためのメソッド。流行とは違うので一度広まればフェードアウトすることはない」と話す。
さまざまなバリエーションが楽しめるヨガ。最近の研究では、ヨガをする人の精神にリラックス効果をもたらすだけでなく、ヨガ特有のポーズがけがや刺激に対する体の反応である炎症を抑える効果もあるらしいことがわかってきた。あなたもヨガに挑戦してみてはいかがだろうか。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI EXPRESS)